今日の一曲:That's Life/フランク・シナトラ
映画『JOKER』
私は、公開後直ぐに観に行きました。
今回はネタバレをしない範囲で日記を書きたいと思います。
「コレが人生さ、人が言うところの」という歌詞から始まるこの曲は
映画『JOKER』の主人公アーサーが憧れるTVショーの主題歌でした。
ハンデを持ちながらも、優しい心を持って一生懸命生きようとするアーサーは
世間からの冷たい目や嘲笑、裏切り、中傷に打ちのめされてしまいます。
前評判が非常に高く、現に世界中で絶賛の嵐が巻き起こっているこの映画。
興行収入も極めて好調との報道をよく見かけます。
しかしながら、決して気軽に見るべき映画ではありません。
なぜなら、この映画には一般的に言われる夢や希望、救いが全く無いからです。
孤独に、けれど懸命に生きる一人の男がただひたすら追い詰められていく様を
見るに耐えない程、丁寧にそしてグロテスクに描いています。
社会的弱者と呼ばれる人たち
マイノリティと呼ばれる人たち
孤独を叫ぶことも出来ない程、孤独に生きる人たち
周囲に溶け込めず、苦しい思いをしている人たち
そういう人たちの希望を奪い、ある意味、価値観を変えてしまいかねない
そんな映画です。
この映画が世界中で受け入れられたのは、SNSなどを通じてあらゆる「孤独」が
共有されるようになったこの時代だからこそなのだと、思えてなりません。
観に行くならば、心して観に行くべき映画です。
JOKERは日本でも現れうるし、誰にでも、何処にでも起こりうる現実なのです。
歴史に残る素晴らしい映画です。
こんなに素晴らしい映画をリアルタイムで鑑賞出来た僕は幸せ者だと思います。
人生を終える時、笑顔でこの言葉を言える生き方をしたいものです。
「コレが人生さ、人が言うところの」